舞台「終わりのない」山田裕貴の世界観が覗ける不思議な舞台

終わりのない

私のポンコツ脳では1回で理解するのは難しく、何回か観てだんだんとわかってきた、見えてきた感がある舞台でした。

山田さんの考えてることを知りたいと思う私としては、この作品を通して山田さんの脳内を少し覗けた気がしてそこも興味深かった。

パンダ
パンダ

視聴後はぐるぐる考えちゃう!

余談ですが、偶然だと思うけど本作を2日続けて観たら「閃輝暗点」出てしまった(笑)

いろいろ考えすぎちゃったのかもしれない。

注意

ネタバレを含むので未視聴の方はお気を付けください。

終わりのないの評価

この作品の評価
おすすめ度
 (4)
パラレルワールド度
 (5)
山田裕貴出演時間(体感)
 (5)

終わりのないのあらすじ

18歳の悠理は旅の途中で目的地を見失い、立ち止まっていた。

自分はなぜここにいるのだろう。

悠理は自分の人生を振り返ってみる。

短いけれど、沢山の楽しいことや辛いことがあった。

恋愛もした。

死にかけたこともあった。

尊敬できる両親に、いつも気にかけてくれる友達もいる。

かつて僕は世界と一体で、完全だった。

でも今は違う。

ある日、悠里は両親と友達に、湖畔のキャンプに連れ出される。

立ち止まったままの悠理には、時間だけが通り過ぎていくように思える。

過去に思いを馳せていると、いつの間にか悠理の意識はキャンプ場を離れ、見知らぬところで目を覚ます。

そこははるか未来の宇宙船の中。その船は人類の新たな故郷を目指して旅を続ける、巨大な入植船だった。

32世紀のユーリとして目覚めた悠理は、自分が誰で、どこにいるのかも分からない。

宇宙船から逃げ出した悠理の意識は、宇宙空間を漂い、地球によく似た見知らぬ惑星で目を覚ます。

自分そっくりの肉体の中で。

奇妙な旅を経て、悠理の意識は再びキャンプ場に戻ってくるが、その世界は自分の知っている世界とは少し違っていた。

自分はなぜここにいるのだろう。

帰りたい。

悠理は自分の世界で、目的地を探そうとする。

引用元:https://setagaya-pt.jp/performances/owarinonai20191011.html

終わりのないの見どころ

独断と偏見の山田裕貴ファン的山田裕貴の見どころです。

  • 山田さんの脳内が覗けた気がする

終わりのないの感想

マルチバース・パラレルワールド

の話だな、と思った

この手の話は好きな方ではあるが、山田さんほどたくさん見たり読んだり考えたりしているわけではないので、ちょっとまだぐるぐる

片方を選んだ時点でもう片方の世界線は見ることができなくなるけど、そうやって無数のパラレルワールドが広がる

それを悠理を通して体験してるみたいな

悠理と壮大な旅をしてきたような

途中で悠理がたどり着いたボクサーになっている世界線のキャンプ場も、元いた世界線と微妙にズレているけど存在したかもしれない世界線

って考え始めると、終わりのない…

個人的にナショジオのマルチバース、パラレルワールド記事が参考になったというか「ほえ〜」という感じです↓

私たちは、『これは検証できないから現実ではない』と言いますが、それは自分たちが検証法を知らないということにすぎません。私たちはいつの日か検証法を思いつくかもしれませんし、思いつかないかもしれません。でも、宇宙は私たちのことはお構いなしに、好きなようにやっているのです

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/050700206/?P=3

ひらめき・デジャヴ

人間の『ひらめき』

『ひらめき』は脳内にずっとあるわけではないし、AIのストレージに置いておけるものでもない

あるときフッと降りてくる

元々持っているけど、それに気づくか気づかないか、みたいな

でもその存在に気づいた時点で『ひらめき』ではなくなるんだよなぁ

不思議だな

ダンは悠理に触れることで何か人間らしさを得たように見えた

自分の知らないことをたくさん知っている

そしてそのことを知らない

だからひらめく

AIには不可能

右脳に住んでいる神様

デジャヴも

この風景、このやりとり、見たことある!前にもやった?!よね?!っていうのたまにあるよね

あれあれ、あれほんとになんなの

それも人間の不思議なパワー?能力?パラレルの記憶?

杏(アン)

杏ってどういう位置付け?

中3で出会った杏に恋をしたのはわかるけど、運命感じた?ひらめき?みたいな

そんな相手をあんな形で傷つけるの?

悠理が半分山田さんぽさあるので、初めて観たときはなんか正直めちゃショックだったんだよね、このシーン

悠理の過ちはクズすぎるけど、父親が言う部屋で勉強してるかしてないかの量子論の例えはわかりやすかったし、命が誕生した世界線や殺してしまった世界線の可能性も考えられるキッカケになったかも

ラスト

ラストの悠理の慟哭

最初に観たときは、わけもわからずその姿にもらい泣きするという側面が強かったが、何回か観るうちに「苦しいよね」「でもがんばれ、悠理」という共感?応援?の涙に変化した…

悠理をなんとかしてあげたい気持ちが沸き起こる

まるで母親のような

そしてその苦しさは自分自身でもあるんだと思った

観るとしばらくパラレルワールド彷徨ってしまう

俺を救えるのは俺だけだから

悠理は山田裕貴であり自分自身であり人類でもある

まさに『終わりのない』

お芝居について

相当難しい役であると思う

キャンプ場の18歳かわいくない悠理、中3悠理、俯瞰している悠理…とかの演じ分け

シーフナスの王子になりきるときの悠理は、いつのまにか発声が力強くなり本物の王子みたいな貫禄があるのだ

ラストの元の世界に戻ってきた悠理は悠理なんだけど、序盤のクズ悠理とは別人で。だけど悠理で

生まれたての悠理で…

映像で観てもこんなに掻き立てられるものがあったんだから、生のお芝居を観たらどんな衝撃があったのだろう

観てみたかったという思いもあるが、少し怖さもある

音楽劇「海王星」で生の舞台の醍醐味を知った身としては、ラストの慟哭はきっと舞台毎に降りてくる感情が違っただろうし、その違いや感じるものの変化を浴びてみたかったという思いはある

インタビュー記事

僕がこれまで全く喋ってこなかったところを伝えられると思ったんです。舞台を見ることで、僕が大切にしていることを知ってもらえるんじゃないかなって気持ちがすごくあります。

https://voguegirl.jp/boys/boyfriend/boy-friend-starring-yukiyamada/

星が持っているであろう意志や宇宙人の存在といった、あまりみんなが考えないようなことを考えることが好きで。そういうことって、なかなか周りの人に気軽に喋れないんですけど、それを演劇にしてくださることで、みんなとの話題にできたり、あるいは信じてもいいと許されているような感覚を抱かせてくれる。

これを話すと変な人に思われるかもしれないからと、心の底に隠そうとしていたことを恐れずに作品として表現してくださるので、共感しかできないです。どの登場人物にも感情移入できて、僕の考えや存在を認めてもらえるような気がして安心できます。

https://news.line.me/articles/oa-rp87552/5ae270a8516e

山田さんが考えている世界観を感じることができる、貴重な舞台だったのだと思う。

そういう話は好きだけど、ここまで深く考えていたわけではなかったので、その深さにまだ追い付けていない自分もいるし、もっと理解したい自分もいる。

終わりのない公式サイト

YouTube動画

『終わりのない』トレーラー

『終わりのない』山田裕貴さんコメント

終わりのないの動画配信サービス

AmazonでDVDが買えるのでぜひ↓

うちはCS映らないのでこれ買いました!

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