山田裕貴さんが出演するから初めてちゃんと朝ドラを観た。(リアタイではない)
正直ストーリー的には「ん?」と思うことや、156話もあったりするせいで途中ダレたりした。
だけどこれだけは言わせてください。
雪次郎はすごく良かった。

ゆきぞらキボンヌ!
なつぞらの評価
なつぞらのあらすじ
昭和21(1946)年初夏、戦争が終わり、奥原なつ(9)は柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。戦災孤児のなつを受け入れた酪農一家・柴田家は、北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。
剛男の父・泰樹は偏屈者で知られていた。泰樹は、なつを厄介者と言いながらも内心、不憫に思っていた。子供ながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳絞りを懸命に手伝う。
なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術をとことん叩き込む。なつも天真爛漫な子供らしさを取り戻していく。
やがて、なつは素敵な馬の絵を描く少年・山田天陽と出会う。天陽から当時、アメリカで流行っていた漫画映画の魅力を教えられ、〝絵が動く“夢のような世界があるのかと感動する。
高校生になり、なつは天陽の影響で、絵を描く仕事に夢を持ち始めていた。そんな折、生き別れていた兄が東京で働いていると知らされ…。なつに旅立ちの日が近づいていた―。
なつぞらの見どころ
独断と偏見の山田裕貴ファン的山田裕貴の見どころです。
- 雪次郎がかわいい
- 演劇が好きな雪次郎と俳優・山田裕貴の考えがリンクする部分
- 泡立て器を握る雪次郎の腕筋と血管
- 雪次郎の涙
- 雪次郎のプロポーズ
なつぞらの感想
前半の北海道時代やアニメーターとして奮闘するくらいまでは楽しみに観られたんだけど、なつが妊娠出産して妹の千遥の小料理屋で再会したりの頃は、ちょっと退屈に感じて流し見してしまいました。
個人的には北海道の大自然とか酪農とかその辺の話の方が面白かったので、そっちを広げてほしかった。
ヒロインの広瀬すずさんも「ゆきぞら」じゃんと発言したくらい、雪次郎大活躍回がある。
私は山田さんファンだから雪次郎回があって嬉しかったけど、他ファンの人はなぜ?って思ったかもしれない。
でも雪次郎が本当にすごくいいキャラクターで、脚本家はもしかしたら雪次郎に思い入れがあるんじゃないかとさえ感じた。
山田さん自身も当て書きかと思ったと言っているくらい、俳優として本人がよく言っている言葉とリンクする部分がある。
魂、役を生きる、普通にいる人を演じるなど。
なので演劇ゾーンで雪次郎が辛い目に遭ったり泣いていたりすると、雪次郎に起こっていることとはわかっていても、山田さん自身と重なって見える時があって、山田さんに起こったことのように思えてきて、山田さんが好きな私としては辛くなってくる。
本人が泣いているみたいで。
雪次郎を抱きしめてあげたい気持ちになる。
「なつぞら」に限らず山田さんこういうことたまにあるから辛い。
それだけお芝居が上手いっていうか、やっぱり役を生きてるからその人に見えちゃうっていうか。
雪次郎回の感想
156話もあるので全部見るのは大変で、気になりつつも手が出せないでいる人も多いかもしれない。
でも雪次郎、本当にいいのでぜひ観てほしい。
特におすすめな雪次郎回を厳選したのでそこだけでも観てみてください。
授業中、エア泡立てする雪次郎かわいい。
高校生雪次郎かわいい。
柴田家で雪次郎が演劇の本を前に演じることについて語る。
俳優の気持ちを熱弁するから「あんたただの高校生でしょ」と夕見子(福地桃子)に突っ込まれるけど華麗にスルーする雪次郎ウケる。
雪次郎って幼少期から夕見子のことが好きなはずなんだけど、ここで夕見子に塩対応なのって、演劇>夕見子だからなのかな?
なつに「その役になりきるにはどうしたらいいのさ?」と聞かれ、「想像力」「このセリフの裏では何を考えているか」「この人物がどういう思いで生きてきたとか、自分自身の経験や記憶と重ねて、それを想像するしかねえんだよ」と、山田さん自身がよく言っているような話をするシーンあり。
インタビューで自分への当て書きかと思ったと言っていたけど、こういう部分かなと。
夕見子が雪次郎の言いたいことを的確に要約すると、いちばん下の妹の明美が「やっぱり合ってる〜」と雪次郎と夕見子がお似合いなのを冷やかすが、雪次郎は「そう?いかった、嬉しいな!」と別のことと勘違いしてる(笑)
演劇部の本番発表。
ここでの雪次郎の演技もいいよ。
列車で学校へ行く時、反対行きの夕見子に「夕見子ちゃん!おはよー!」「君の名はーー!」とか叫んでる雪次郎かわいい。
やっぱり雪次郎は夕見子が好きなんだ。
子供時代に「なっちゃんよりめんこい」と一目惚れするシーンもあるしね。
バターを作る授業で、牛飼いの娘と結婚すればいいじゃんという話で、夕見子のことを想像してバター作る手が高速になるの笑う。かわいい〜
おでん屋「風車」で飲み。
父親が飲みすぎて困る雪次郎の、両手で頬杖ついた様子がかわいすぎる。
翌朝、寝起きボサボサ頭で気だるい浴衣姿の雪次郎ーーー!エロい。
川村屋で修行開始。新米スタッフ感かわいい。泡立て器で混ぜる腕筋がやばい!
雪次郎となつで、新劇「人形の家」を観に行く。
もうね、この演劇を観ている雪次郎の表情がね、すごくいいのよ。本当に蘭子(鈴木杏樹)のお芝居に心を動かされている。
終演後、蘭子にどうだった?と聞かれ「本物は普通なんだと思いました」「アマチュア精神を感じる」と答える雪次郎。(ちなみに、この辺の言葉も山田さんがお芝居をする上で心がけていることと重なる)
咲太郎(岡田将生)は「失礼だろ!」と勘違いするが、蘭子は雪次郎が演劇の本質を理解していることに感心する。(というより、後に亡き恋人から言われた言葉と同じだったからとわかる)
しかし、菓子修行のために東京に出てきたと聞いて「それでよく芝居を辞められたわね」と蘭子。
その言葉でハッと気づいたのかな。自分に雷落ちたみたいな。
蘭子が演じた「人形の家」という演劇は、父親や旦那に人形のように可愛がられてきた女(ノラ)が、目が覚めて家を出ていく話。
このノラは雪次郎なんよね。それに気づいちゃったのよね…
演劇や文学の目的は「人間の描写」。それを観た観客も詩的や哲学的になることが目的と説明する雪次郎。
いくら本を読んでもわからなかったことが、蘭子の演技を見て理解できた。雪次郎の人生に影響を与えたわけですね。それでこれからああなるわけですね…
もうね、雪次郎の乱とか雪次郎パートだけで素敵な物語が描けそうなんよね。
私はそれがめちゃめちゃ観たい!って思ってしまったよ。
雪次郎オーディション受けてた。
ピアノの音に合わせて表現しろと言う題目で、「あえいうえおあお」とか言いながら、高校時代の演劇部の練習でやってたやつ全部盛りみたいなの踊ってた(笑)そのあと即興劇かな?迫真の演技よかった。
雪次郎の乱が始まる。
川村屋を辞めると言い出した雪次郎。「絶対ダメ」と止めるなつ。雪次郎かわいそう。
雪次郎は一人息子で、兄妹のいるなつと状況は違えど、それぞれ内に秘めた自分の夢を追いたい気持ちは一緒。
家業を継ぐことを期待されつつも演劇という自分の夢を追いたい雪次郎と、おじいちゃんから期待された酪農をやらずアニメーターを目指すなつと何が違うの?って思ってしまった。
なんで自分はよくて雪次郎はダメなのってすごいモヤモヤしちゃった。
先に家族に言ってからっていうのはその通りなんだけど。
なつに無理やり風車に連れて行かれ、店先で「ん〜ん」って精いっぱい抵抗する雪次郎が可哀想だけど可愛くてどうしようもない。
父親に「自分だけの夢を追わせてほしい」と頼む雪次郎。
どうしても許せない父親が、自分も無給で働くからと雪次郎を無理やり川村屋に縛り付ける。
雪次郎の気持ちも父親の気持ちもわかるから辛いな。
泣きながらお菓子を作る雪次郎が可哀想すぎて号泣した。
もう本当に雪次郎の泣き顔が辛くて胸が締め付けられた。
その姿を見たとよばあちゃんが「雪次郎行け!」と行かせてやった。ばあちゃんの優しさ( ; ; )
雪次郎の2年間の成果をバタークリームのケーキ作りで評価。
役者の道を志すことを認めた父。
役者の夢を諦めるときはいつでも北海道戻ってこいと。
ケーキを作る真剣な表情と腕筋、ケーキをロールする指とか見どころたくさんです。
夕見子が雪次郎の暮らしぶりを見たいと、なつと一緒に雪次郎の部屋へ。
夕見子は雪次郎のこと多少は気になっているんだろうか。
「あの雪次郎が親不孝だなんてね〜」と言う夕見子だが、「それを言うなら夕見子ちゃんの方だべさ」と雪次郎。結局似たもの同士だったのかもな。
3人で「映画観に行くしかねぇべ!」とかポーズ付きで言っててかわいい。
映画を観ながら吹き替えの練習する雪次郎(笑)キスシーンも再現(笑)
それを見て「迷惑だってば」という言葉とは裏腹な表情の夕見子。
雪次郎の努力を惜しまない姿に心が動いたのかな。
その後、3人で川村屋へご飯食べに行くけど雪次郎気まずすぎ(笑)ギャルソンの「よく敷居が跨げたね」ってその通りだわ(笑)
雪次郎は蘭子の劇団に残ることにしたようだ。
なつとレミ子と、蘭子の劇団に残ることにしたと話しているとき、ちょっと浮かない顔というか、なつは「みんなにわかってもらえてよかったね!」と喜んでいるけど、雪次郎の心境は複雑そうな気がする。
レミ子に「雪次郎は夢を叶えたんだね」と言われたときもあんまり嬉しそうじゃないんだよね。やっぱりここで夢が蘭子になってしまった自分に気づいてしまったのかな。
蘭子と2人で残って演劇稽古。
蘭子もかつて亡き恋人に同じようにしてもらった過去がある。その恋人に言われたアマチュア精神。雪次郎も蘭子の演劇を初めて見たとき同じ言葉を言った。同じ言葉を言った雪次郎に亡き恋人の姿を重ねていたのかな。
蘭子が雪次郎を主役に抜擢したのは、その恋人と同じことを言う雪次郎だったからかもな。
雪次郎の舞台幕開け。
一久(中川大志)に蘭子のためにやる劇団じゃなくて、雪次郎がいることで新しい風を吹かすことができる、新しい劇団にしなきゃと言われる。
一久はすごくいいヒントを出してくれたんだけど、雪次郎もそれはわかっているのかもだけど、そちらに気持ちが行けなかったんだろうな。
「そしたら俺も今は舞台の成功だけ考えなくちゃな」ってあえて言うってことは、もうすでにそうじゃなくなってるってことなんよね。もう蘭子>演劇(仕事)になってしまってる。
初見では、なんであんなにやりたかった演劇を諦めて北海道に帰ったのか疑問だったが、どうなるか知ってから観ると、微妙な表情やセリフの意味がわかってくるな。
繊細すぎて初見では気づけなかったな。
山田さん、ちゃんとその心の葛藤をお芝居に出しているじゃないか。気づけなかった自分のバカバカ。初見はストーリーを追ったり、雪次郎の顔を観るのに必死でいろいろ見逃しがちだわ(笑)
千秋楽後に蘭子が雪次郎を家に誘う。雪次郎は蘭子に好きですと、覚悟があると伝える!わーーー。
告白するからか髪型服装決まっててかっこいい!
新しい劇団に誘われたけど、蘭子と一緒にやりたいから断ったと言う雪次郎。
だけど蘭子は「あなたの演技は最悪だった」とひどい言葉を浴びせる。かわいそすぎる。でもこれ蘭子の優しさなんじゃなかろうか。新しい劇団の方へ行けという優しさね。雪次郎の表情とか可哀想で観てられない。
風車でヤケ酒。新しい劇団に誘われて嬉しいと思ったのを、蘭子に悟られてそれで怒られたと思った雪次郎だが、それは違うと言う亜矢美(山口智子)と咲太郎。蘭子の優しさだよね。
雪次郎、北海道へ帰る。
演劇のポスターを破るシーン泣ける。演劇はきっぱり捨ててきた。雪次郎のシーンはやっぱり涙なしには観られないな。
初見では、なんであれだけやりたかった演劇を、恋破れたくらいで諦めて北海道に帰ったのかよくわからなかったが、インタビューを読むとわかる。
脚本・大森寿美男さんインタビュー
新しい劇団に行きたいという波が雪次郎に来たとき、それに乗れなかった。乗れなかった理由を“乗らなかったんだ”という理由にするために、蘭子さんに告白したんです。それを蘭子さんに見抜かれて、そのことによって自分でもそれに気付いて、自分の中途半端さにも気付いて…。新しい時代に向かっていけばいいと思ったけど、演劇では立て直せなかったので十勝に戻ったんです。純粋なヤツなんですよ。
https://mdpr.jp/interview/detail/1863471
山田裕貴さんインタビュー
家族に認めてもらって夢だった役者の仕事を始めたんですけど、蘭子さんと出会って恋をしたことで、蘭子さんが好きで一緒に芝居をやりたいから芝居をやっているのか、ただ芝居が好きだからやっているのか、わからなくなってしまった。最終的に蘭子さんに告白しましたが、蘭子さんは雪次郎の迷っていた気持ちを見抜いていた。だから『あなたの芝居は最低ね』と、わざと気持ちを断ち切らせるためにひどい言葉をかけるんですけど、あれは自分に言われたみたいで本当に傷つきました(笑)。
これからどうすればいいのかわからなくなって、まだ迷った気持ちのまま北海道に帰ってもう一度親父のところで修業させてくれと頼むんですけど、本当は雪次郎もすごく悔しかったと思うんですよね。仲間とやりたい気持ちも、蘭子さんを好きな気持ちも、蘭子さんと一緒に芝居したい気持ちも全部本当の気持ちだったと思うから。
https://mdpr.jp/interview/detail/1853549
なんで演劇をやっているかわからなくなってしまった。
自分の中途半端さに気づいてしまったのね。
インタビューを読んで、再度雪次郎の葛藤するシーンを観るといろいろ見えてくる。
(しかし、私は山田さんが好きで演技や顔を凝視しているから気付けたこともあるけど、朝の忙しい時間にながら見してた人は、はたしてこの意味に気づけたんだろうかと思ったりもした。私も初見では意味がわからなかったし。)
ただいまって天陽(吉沢亮)に両手を広げる雪次郎かわいい。それにのってこない冷めてる天陽(笑)
雪次郎は夢破れて北海道に帰ってきた自分と、いまも東京で夢を叶えるため頑張るなつを比べて、自分は追いつけもせんかったと言う。
「競争じゃないべ、生きるのは」
天陽の言葉が胸にくるね。優しいね。人生は競争じゃない。
私はね、この言葉にとても胸を打たれたよ。
きっと雪次郎の心も楽になったと思うんだよね。
おバター雪次郎(笑)
雪次郎の手の血管がさ、泡立て器握る時とかさ強調されてさ、すごくいいよね。
雪次郎考案のお菓子「おバタ餡サンド」発表。
雪次郎、夕見子へプロポーズ!いきなりでびっくりだわ。
蘭子のことがあったし、夕見子が駆け落ちした彼氏と東京来た時も、夕見子のことそんなに好きそうな素振りがなかった気がしたから、意外すぎてびっくりした。
でもすごくいいシーンだった。
明美が雪次郎と夕見子がお似合いなのをからかったことがあったけど、結局ここに落ち着いたということなんでしょうね。
夕見子が「結婚するならあんたしかいないと思ってた」と言ったとき、「本当か?やった!」って一瞬両手広げるのかわいい(笑)102話で天陽にもやってたけど結局誰も飛び込んできてくれない(笑)
合同結婚式!
最終回でいいんじゃ!?と思えるくらい良い回だった。
このあとも、雪次郎夫婦に子供ができたり、天陽がアレしたりするけど、とりあえず雪次郎がいっぱい出て活躍するのはここまでという感じでした。
雪次郎が愛しすぎる
雪次郎は両親やおばあちゃんに愛され、北海道の自然に囲まれてのびのびと真っ直ぐ純粋に育った、すごく優しい子なんだと思う。
菓子屋の跡取り息子で、しかも一人息子でそれはそれは大事に育てられたんだろうな。
もともと演劇は好きだったけど、自分は「雪月」を継ぐんだって素直に思っていたと思う。
どこか箱入り息子っぽさが抜けないところもあるけど、川村屋でしっかり2年間真面目に修行もしていた。けして生半可な気持ちで修行していたわけではないと思う。
だけど東京で蘭子に、演劇に、出会ってしまった。
たまたま観た「人形の家」が自分にも重なる内容で、気持ちを抑えきれなくなってしまったのかもしれない。
先に家族を説得してから演劇にいくのが筋だというのはそうなんだけど、こういう環境でずっと良い子で育ってきたから、家族を裏切ることになるのが言い出せなかったんだと思うんだ。
なんかその気持ちもすごくわかってしまって。
結果的には父親に許してもらえて、演劇に挑戦することができた。
最終的に北海道に帰るけど、ここで挑戦させてもらえて、挫折も味わって、良かったんじゃないだろうか。
雪次郎のポテンシャルなら役者としてもいい線いったかもしれないけど、雪次郎にはあったかい家族、帰る場所があった。
初恋の夕見子と一緒になることもできて、本当に良かったなって思う。
雪次郎が幸せになって本当に良かったなって思う。
雪次郎が大好きすぎて想いが溢れすぎた。
そのくらい好きな役でした。
山田裕貴さん雪次郎を演じてくれてありがとう。
こういう土地で育ってきて、戦後の大変な時期に家業を継ぐことを期待された菓子屋の1人息子で、愛されていて…っていうバックグラウンドがあったら、どういう人間になっていくかなっていうところから考えていきました。たぶん、すごくホンワカしているんだろうなと思って、共演歴がある(山田天陽役の)吉沢亮くんやキヨちゃん(柴田照男役の清原翔)たちが、どういう役のつくりかたをしてくるのかを予想して、彼ら2人とはちょっと違った…この時代、もっとガツガツしていないといけないのに、生きていることにホンワカしているような男の子になれば、というふうに肉づけしていったんです。
(中略)
なっちゃん(広瀬すず演じる奥原なつ)はどんどん開拓していって、自分の人生を切り拓いていくんですけど、家族にも恵まれていて、特に大きな挫折をすることなく育ってきた雪次郎は、一緒に東京に出ていってから、どんどん失敗していくことになるんですね。開拓者の話なのに、開拓できずに人生が進んでいく。でも幸せって、開拓できなかった者でも道を踏み外さない限り、最終的には手にできるんだっていう構図になっているんですよ。そこがすごいな、と思います。のちのち…「ああ、こうなるんだ…」という展開があって。でも、それって雪次郎が愛されキャラだから腑に落ちるところもあるんです。そうやって考えてみると、最初の段階からホンワカしていて愛される男の子にしておいて良かったなと感じました。
https://news.line.me/articles/oa-rp87552/45d24bb03c7c
感想を書いた後に見つけた記事だけど、うまく言葉にできなかったここ、めちゃくちゃうんうん納得した。
自分が雪次郎に抱いていた印象や、挫折して戻ってきたけどそれでよかったんだって思えた理由みたいなもの、全部ちゃんと伝わってきていたなぁって。
インタビュー記事
俳優って何となく特別扱いされがちですけど、実は一番“普通”の感覚を大事にしないといけない職業だと、僕は考えているんですね。
だから、スターであってはならないというか…作品に溶け込んで、撮ってもらっていると意識することなく日常を生きることが理想だと思っていて。
https://news.line.me/articles/oa-rp87552/45d24bb03c7c
ああー、なんか私が山田さんを好きな理由ってこういうところかなって思った。
私たちファンもやっぱり芸能人を憧れの眼差しで見て応援するところがあるけど、それに甘んじることなく普通の感覚、人間でいようとするところ。
けっこう難しいと思うんですよ。
勘違いしたり天狗にならないように。
それは人としてなのか俳優としてなのかどっちもなのかはわからないけど。